抜歯に伴うめまい(No.643)
2013.05.23
5/14に抜歯後、吐き気、めまいがあります。数日で吐き気は治ったのですが、めまいが続いています。
14日の抜歯時に痛みが強かったので、キシロカインを3回打ちました。 なぜめまいが続くのでしょうか?
今後も歯の治療をする際に、麻酔を使うと思うのですが、めまいがより酷くなるのかと思うと怖いです。
原因は何なのでしょうか?めまいは改善するのでしょうか?
次回から麻酔の種類を変えてもらった方がいいのでしょうか?
教えて下さい。宜しくお願いします。
(B.M様 女性 埼玉県 50歳)
抜歯に伴うめまいの原因と対策と言うことですね。
一概には言えませんが、良性発作性頭位めまい症が原因ならば座席をできるだけ起こした状態で治療をしてもらうと症状は出現しにくいでしょう。
また、虫歯も感染症の一つですから放置しておくと上顎洞に膿が貯留することもあり、そのためにめまいがすることもあります。ウイルスが前庭という耳の一部に波及することによってめまいを引き起こしていることもあり得ますが、一般的ではありません。
歯科での麻酔はエピネフリンという強心剤をわずかに混ぜた物を使用していることが多いです。これは末梢の血管を収縮させるという効果がありますので、麻酔効果とは別に後の止血にかかる時間を短縮させる目的での使用となります。
末梢の血管を収縮させるだけならばまだしも、全身の循環動態にも影響を及ぼしますので、軽度の血圧上昇、動悸(拍動感)を自覚することがあります。そのために更に不安感が増長されることもあるでしょう。
もし可能ならばエピネフリン抜きのキシロカインによる麻酔を希望されてはいかがでしょうか。
取り寄せなければ無いかもしれませんので事前に問いあわせてみては。お大事になさってください。