リハビリ的な運動などしたほうが良いのでしょうか(No.2278)
2016.11.09
はじめてまして。 よろしくお願いいたします。
先月15日に、寝返りを打った際に回転性のめまいが起こり、17日に近所の耳鼻科でゴーグルを使って眼振を見る検査を受け、右を向くとおこる良性発作性頭位めまい症と診断され、7日分のメリスロンとカルナクリンを処方されました。
投薬のみでしたが、自分で調べて「エプリー法」をしり、18日に試すと、回転性のめまいはおさまりましたが、ふらつきが残っていました。
そして24日の朝にも起床時に回転のめまいがでて、その時にもエプリー法を試すとおさまりましたが、ふらつきも、仰向けに寝て首を左に向けるとゆっくりと視界が上から下へ流れている症状もあったので、もう一度同じ耳鼻科へ行きました。
前回と同じくゴーグルを使って眼振を見る検査のみを受け、もう眼振は出ていないからめまいはないですとのことで、ふらつきのことを話すと、この病気は頭の位置で揺れが出るかだから、もう大丈夫でしょうとのことで、念のため同じ薬を5日分処方され終わりました。
その後、インターネットで調べると、回転性のめまいが取れても浮遊感が残る人もいると知りましたが、私のは歩行時はもちろん、頭や体を動かさなくてもずっとゆらゆらしたり、ぐらっときたりします。 そして鼻の付け根当たり(眉間の辺り)から、頭の中央や両耳の辺りにかけて、頭痛とまではいかない圧迫感というか、ぐぐっと委縮させられるような、頭の中を「うわん、うわん」とうなるような感覚があり、その症状が強く出ている時はふらついたり、ぐらっとくるのもひどくなります。 これらの症状は、最初の発作から2週間を過ぎてからのほうがひどくなっていってます。
なお、既往歴は軽度の高血圧で、上は120前後なのですが、下が90以上と高かったので、今年の5月末からシルニジピン1日に5㎎を飲んでいます。
2006年12月に耳下腺腫瘍の診断を受けましたが、浅葉で8ミリと小さく、良性なので、2年だけ触診による経過観察をうけ、その後はもし大きくなったら来てくださいということで放置しています。
長くなりましたが、私からの質問は
・良性発作性頭位めまい症の回転性のめまい後の浮遊感に、この眉間あたりから頭部にかけての圧迫感、違和感を感じることもあるのか。
・ゴーグルを使った眼振以外の検査や、脳の検査なども受けるべきなのか。
・診てもらった先生は投薬のみで指導などはなかったのですが、リハビリ的な運動などしたほうが良いのか。
また、したほうが良いなら、どのようなものがいいのか。 を質問させていただきたく思います。
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
(I.K様 女性 44歳 兵庫県)
端的に返答させていただきます。
・良性発作性頭位めまい症の回転性のめまい後の浮遊感に、この眉間あたりから頭部
にかけての圧迫感、違和感を感じることもあるのか。
→人によって感じ方はサマザマですので、このような自覚を訴える方もおられます。浮遊性のめまいを感じるときは足元はしっかりしていても、頭の中がフアンフアンするような自覚を受ける事と、締め付け感を訴える方が多いと思われます。しかし特に重大な疾患が隠れている事は少なく、首や肩の緊張緩和、良質の睡眠等を心がけていくと徐々に改善していくことが期待できます。
・ゴーグルを使った眼振以外の検査や、脳の検査なども受けるべきなのか。
→複合的な疾患を有している方もおられますが、長引くようならば検査を受けても良いと思いますものの、必ずしも受けなくともよいかと思います。
・診てもらった先生は投薬のみで指導などはなかったのですが、リハビリ的な運動な
どしたほうが良いのか。
また、したほうが良いなら、どのようなものがいいのか。
→これはぜひとも行っていただきたいです。
新井基洋 先生の『めまいは寝てては治らない』が代表的で、私も指導をしていただいております。
具体的には恐らく左右の動作が苦手なはずですが、ご自身でこれをするとふらつくという動作を敢えて繰り返すことが大切です。
お大事になさってください。