聴力の低下がみられメニエールと診断され投薬治療を開始しました。(No.2701)
こちらのホームページを拝読させて頂きまして、なかなかめまいの原因が分からず、治療手段もみつからない状態が長年に渡っておりまして、メールをさせて頂きました。何卒よろしくお願い致します。
3年程前に、朝方目を覚ましたと同時に天井がグルグル回る強いめまいが起き、左右どちらを向いてもめまいがあり、また身体を起こすこともできない症状にみまわれました。しばらくすれば治まるだろうか?と閉眼し、休んでおりましたが、左右どちらを向いても強いめまいがあり、3時間ほど経過しても症状は変わらず、救急車にて近くの総合病院(内科)に搬送されました。
脳MRIや血液検査等を受け、搬送される一ヶ月前に強い立ちくらみや車酔いをしやすくなる等の症状で耳鼻科を受診した際には、聴力の低下もなく、耳には問題がなかった為(自律神経の乱れと診察される)、良性発作性頭囲めまい症との診断で10日間、点滴治療の為、入院しました。その後、少しづつ症状の緩和もみられましたので退院となりました。
退院2日後あたりより右耳に耳鳴りを感じるようになり、耳鼻科を受診。聴力の低下がみられメニエールと診断され投薬治療を開始しました。その後、一ヶ月ほどで聴力は回復しましたが、めまい症状(クラクラしためまい、立ちくらみ)や右耳の圧追感や頭痛などの症状も続き、日常生活もままならない状態のままでした。
その後、大学病院のめまい外来にて様々な検査を行いましたが(耳鼻科での検査のみ)明確な原因は分からず、症状の緩和がいくぶんみられては、また強くなるなどの繰り返しで、仕事にも行けない状態となっております。
めまいは入浴すると緩和されることがあり、また右手足が痺れやすいことや、首と肩にかけて張りが強く、後ろを向きにくいなどの症状も気になり、耳以外の場所に問題が、あるのではないかと感じるようになっております。
ままならない日常生活を、どうか仕事に復帰できるまでになりたいと願う日々のなか、貴院のことを知りまして、メールさせて頂きました。
お手数おかけ致しますが、何卒、よろしくお願い申し上げます
✩葛根黄連 令湯 茵ちん蒿湯 (酒さ、めまいに服用) エピナスチン塩酸塩錠 ムコソルバン(後鼻漏に服用) レルベア100(咳喘息に服用)
(T様 女性 40歳 兵庫県)
お返事が大変遅くなったことをお詫びいたします。
ご質問内容から脳には異常がなく、耳鼻科的にもこれといった内耳疾患は見られなかったものと思われます。
違う耳鼻科に行くたびに良性発作性頭位めまい症だとか、メニエールだとか、わからないとか診断が変わることはよくあることです。
ということは結局は内耳の問題なのか、そうではないのかも分からないといことです。
最初にどういう原因でめまいが起ったのかは今となっては判断しかねますが、その時の感覚や恐怖がトラウマとなって頭と身体が覚えこんでしまい、また起ったらという恐怖心や、どの病院へ行っても分からない、良くならないということから不安神経症になっているものと考えます。
また、不安神経症から神経過敏症が起り、様々な体調の異常を感じるようになってしまい、それがますます不安感を煽ることになり、心因性めまいにつながります。
慢性的な首凝りや肩こりがある場合は、頚性めまいも考えられますが、判断にはもう少し詳しい情報が必要となります。対応策も含めて詳しくご相談されたい場合は下記の森口に直接お電話にてお問い合わせください。お大事になさってください。