セモン法をするとき両方廻るときもあれば、右側だけ廻るときもあり、どちらが患側なのかも良くわからないです。(NO.3032)
2019.10.16
お忙しい中失礼いたします。今年2月頭、頭を下げた瞬間目が廻る目眩が起きました。
結構酷く、一人で歩く事が出来ないほどでした。
直ぐに耳鼻科にいき、良性目眩と診断を受けました。関係があるのか分かりませんが、1月頭に高い所から落ちて、身体を強く打ち、あまり身体を動かせないでいました。
やっと動けるようになった矢先の発症でした。 耳鼻科では、寝返り体操みたいなものをするようにと指導されましたが、少しずつ軽くはなったものの治らず4月に再受診。
やはり診断は同じ良性目眩。
同じ事を言われるだけでした。 その後、当初よりずいぶん良くなりましたが、下を向いたり、寝たり、頭を深く下げたりすると、ゆっくりですが、やはり廻ります。
耳の奥でふわ~っとする感覚。
歯医者などで、治療あと頭を戻されると、少ししないと動けないです。
ネットなどでは二週間から遅くとも1ヶ月程度で治るとかいてありますが、私は未だ治りません。
ずっと、夜寝る前にセモン法、エプリー法などいろんな体操を毎日してから、枕を高くして寝ています。 セモン法をするとき、両方廻るときもあれば、右側だけ廻るときもあり、どちらが患側なのかも良くわからないです。
確認する方法があれば教えてください。
台風など、気圧が低い時は、いつもより目眩をより感じます。 再発を繰り返しているのでしょうか?また病院に行くべきでしょうか。
先生どうぞよろしくお願いいたします。
(T様 女性 46歳 三重県)
良性発作性頭位めまい症(BPPV)の原因になっている耳の鑑別に関してとのこと。これは原則的には右方向を向いて増悪するようならば右耳が影響していると言った単純なものではなく、どちら方向に眼振が出ているかなどを考慮して推定していくので、中々難しいかと思います。
エプレー法が効果的な事もありますが、繰り返し起こしているならば、体を起こした状態で寝ておくと改善することもあるので、45度程度起こした状態で寝てみても良いかと思います。枕だけを高くするのではなく、です。
しかし気になったのは高所からの転落でのめまいとのこと、これは確かにBPPVの可能性もありますが、髄液減少症の可能性や、頸性めまいの可能性も鑑別しておいた方が良いと思います。耳鼻科的にはBPPVであっても、難治性のめまいに関しては再考する必要もあるかと思います。髄液減少症に関しては頻度は少ないものの、起床時に頭痛を伴うことがあるようならば積極的に考えてもらうべく、専門医に受診してはいかがでしょうか?まずは飲水を2Lと言うのは髄液減少症でも効果的ですので、一度試してください。
お大事になさってください。