メニエール病の発作予防について(No.821)
2013.10.08
めまいに伴って起こる耳鳴りや音が大きく聞こえる(響く)症状について、アドバイスをいただければ助かります。
●これまでの経過
30代後半にめまいを発症しました。一時は自力で歩くこともできないほどでしたが、セファドールやメリスロンの内服により軽快し、その後は40才ごろまで、再発⇒服薬⇒軽快を何度か繰り返しました。
40歳の時にはじめて激しい回転性のめまいに襲われ、メニエール症と診断されました。このころから、症状の重いときにはイソバイドを服用しています。
症状は、比較的安定する時期と重くなる時期が、不定期に交互にあらわれています。
大きな発作の後は、1~2か月ほどは体調が悪く、家事も仕事も満足にできない状態が続きます。
●最近の症状
直近では8月末に発作を起こし、現在、通院中です。発作時にいつもある「低音が聞き取りにくくなる症状」は、少し改善してきました。
また、たまたま受けた脳ドックで大脳白質病変が見つかりましたが、経過観察となっています。
●相談内容
めまいそのものも大変ですが、一生つき合っていくものと観念し、できるだけ疲れをためないように暮らしています。
ただ、めまい発作前後、あるいは体調不良の際に、耳鳴りや音が大きく聞こえる(響く)症状が頻繁に起こり、長引くため、仕事や生活に支障が出ており、大変つらく感じます。
就寝前のストレッチや半身浴など、できる範囲で体のこりをほぐすように努めていますが、ほかに、効果のありそうな対処方法はないでしょうか。
よろしくご指導ください。
(S.B様 女性 51歳 北海道)
メニエール病の発作予防に関するご質問かと考えます。まずは疲労やストレス、良質の睡眠はしっかりととるようにされ、飲水2Lを目標にしてください。
適度な運動とストレッチも継続され、内服薬に関しては漢方の併用もお勧めします。
おそらくイソバイドはめまいが始まってから再開し、治まったら減量しているものと想像しますが、漢方ならずっと服用しても苦にならないかと思います。
苓桂朮甘湯や柴苓湯が良く処方されます。
それでもめまいや耳鳴りを繰り返すならば、内耳加圧治療が最近注目されています。
一度主治医に相談されてみては。
次に内リンパ嚢開放術や選択的前庭機能破壊法という段階で治療は進みますが、まずは簡便なところから考えてくださればいかがでしょうか。
お大事になさってください。