常に頭がグラグラし千鳥足で辛うじて歩ける状態でした。(No.3452)
2022.05.13
私は上海で生活をしているのですが、2022年3月9日より住んでいるアパートがCOVID-19が原因で封鎖されました。
ずっと部屋に閉じこもる生活が続き、その後2022年3月26日の朝、起床時に激しくグルグル回るめまいが発生し、嘔吐を幾度かしました。躊躇なく救急車を呼び病院で診察してもらい、心電図とCTスキャン、血液検査を行いました。どこも異常が見当たらず、めまい止の薬を処方してもらいました。病院を出る頃には激しいめまいもやや落ち着き、辛うじて歩けるようなので徒歩で自宅まで帰りました。
しかしその晩、夜中の2時ごろ、また激しいグルグル回るめまいが発生し、嘔吐を繰り返しました。目を閉じた状態て夜が明けるのを待ち、耳石症を疑い耳鼻咽喉科を探して救急車で向かいました。
耳鼻咽喉科の医者は、耳石症は数分で治るため、数時間も続いている私は耳石症ではないといい、注射を打って家に帰りました。
その後はグルグル目が回るような激しいめまいはおこらないものの、常に頭がグラグラし千鳥足で辛うじて歩ける状態でした。
その後、心療内科で診察してもらったところ、174という高血圧からきている可能性が高いと言われ、降圧剤を処方してもらいました。
降圧剤のおかけで血圧も120前後に落ち着いたのですが、依然グラグラするめまいが止まりません。それから枕元に携帯電話を置くのを止め、パソコンからできるだけ遠くなるように枕を北に向けたり、お灸をしたり、ストレッチをしたり、小脳のリハビリをしたりしています。
今はわずかに回復している気はするのですが、左から右に首を動かすと気分が悪くなり、ベッドで横になって右に首を向けると、当初のあのグルグルめまいが必ず発生する状況です。
上海のロックダウンで病院に行くことができないため、何かアドバイスをいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
(O様 大阪府 男性 57歳)
発作状況よりは良性発作性頭位めまいが疑われると考えます。
つまり耳石のめまいです。なぜ現地の医師が否定的とおっしゃったのかは不明ですが、三半規管に耳石が迷入している間はめまいが生じてもおかしくないので、数分で治まるめまいという規定はありません。
ただ血圧が高かったということと、室内でずっと閉じ込められていたということより、中枢性めまい(小脳梗塞など)は否定したいところです。当院ならば頭部MRIにて評価できますが、上海での医療情勢に明るくないので、そのあたりはご検討ください。
いずれにせよ、今は行っておられるめまいのリハビリが必要と考え、再発予防の目的でも飲水をしっかりしてもらうことと、血圧の管理、適度の運動は望まれるところです。
お大事になさってください。