当医院では、「めまい」に関するお悩みを、メール上にて院長が直接お答えいたします。
めまいを治す最大のポイントは、あなたからの情報です。
めまいはいろいろな原因によって起こります。
その原因となるものが、 患者さんご自身の日常生活動作や環境によることが多いと考えられます。
その情報を解析することにより、あなたの現在悩んでおられるめまいや将来の再発予防の為のめまい相談コーナーです。
何でも気軽にご相談ください。
多くのご質問をお寄せいただき、ありがとうございます。
皆さんからいただいたご質問の中から公開に同意していただいた相談内容のみを、
個人情報を編集して掲載させていただいてます。
同じ悩みをお持ちの方もおられると思います。ぜひ参考にしてみてください。
めまい・ふらつきで、ここ2年ほど悩んでいます。長文ですが、よろしくお願いいたします。 職業は、ピアノ奏者。小さいころから、頭痛、肩こりがあり、常にサロンパスなどの貼り薬を使用。鎮痛薬も常備し、市販薬のイブやロキソニンなどを頓服。生理痛も頭痛がつらく、薬も効かない。年々ひどくなっている気がする。 体質的に、風邪をひきやすく、治りにくい。ここ5,6年、冬は、ずーーっと風邪をひいている感がある。熱が出て寝込むことは、ほとんど皆無。のどが痛い、鼻がのどに下がる、乾いた咳が出るという軽い症状+頭痛。風邪のときは、以前からふらつきもあった。 気圧の変化に敏感で、低気圧が近づいてるとき、坂道を下りてくると耳が詰まることがよくあった。
2008年7月に、初めて朝起きた時に軽い回転性めまいを経験。少し休むと回復するが、症状が続いていたため4日後にH耳鼻科を受診し、聴力検査や、ふらつきの検査を受け、「内耳障害によるめまい」と診断される。セファドール、メチコバール、リンラキサー、アデホスを処方され、回転性めまいは、一日で消失。その後、ふらつきが残るが、1ヶ月ほど薬を飲んで、よくなった。(気にならなくなった)
2009年5月、風邪をひいて内科で風邪薬を処方されるが、なかなか治らず。その1週間後に、激しい回転性めまいで、N耳鼻科へ。点滴を受け、メリスロンとトリノシン、メイアクトの抗生剤と風邪薬を処方され、快方に向かう。その後、自覚症状は、あまりないときでも、その耳鼻科では、「眼振があり、めまいが出ている」といわれ、10ヶ月近く、メリスロンとトリノシン、時には+セファドールが処方されるも、ふらつきがどんどんひどくなり、冬には、体がこわばったり、あくびをするとあごが開きにくかったり、ふらついた瞬間、体がフリーズしたりと、悪化している感じがした。「何の病気ですか?」と聞くと、「疲れやストレスによるめまい」と言われる。この耳鼻科では、眼振検査のみ。一度お願いして聴力検査もしてもらったが、正常。よく訴えを聞いてくださるお医者さんだったので、思い切って「よくなるどころか、悪くなってる気がする。なかなかすっきりとよくならない」と訴えたところ、「よくなることは、ありません」と言われ、医者を変えようと決意する。
2010年4月、2年前のH耳鼻科に行く。経過を説明し、聴力、眼振、ふらつきの検査をするも、正常の範囲、メニエール的なものと言われる。「メリスロンといういい薬を使っていて、改善しないなら、利尿剤やステロイドを使いますか?」と聞かれ、利尿剤をはじめた。 ここでは、「今日は、目がしょぼしょぼして、なんかふらつくし、つらい」と訴えても、検査の結果は、正常の範囲と言われるし、眼振も出ていないと言われる。自覚症状は、あるのに!である。そして、いつも同じ薬(イソソルビド、スズトロン、アデホス、メチコバール)が出される。トラベルミンを頓服でもらったが、もともと吐き気はないから、逆に気分が悪くなった。 ここの医者は、パソコンの画面しか見ていないし、訴えに対し「そういう人もいます」「あるでしょうね」というだけで、片付けられてる感じを受ける。
5月、人間ドックで結果は、問題なし、健康と言われるが、もう少し運動をしたほうがいいと言われ、めまい・ふらつきが怖くて、動けないといったら、神経内科、更年期外来の受診を薦められる。
6月、神経内科を受診。こちらで、首のレントゲンをとり、ストレートネック気味であると指摘される。胸部出口症候群、頚椎症疑いということで、ユベラを処方され、ラジオ体操とウォーキングや水泳などの運動をするよう言われる。ここの先生は、親身になって話も聞いてくださるが、やはり「あなたの場合は、なかなかすっきりとは、いかないようだ」と言われる。頭痛の薬もイミグランやインテバンなど試すが、あまり効果なし。 夏の間は、わりと落ち着いていて、よかったが、季節の変わり目(9月)あたりから、まためまい・ふらつきの頻度が上がる。このごろは、運転するのも怖いくらい。ハンドルにしがみついている。回転性は、めったに起こらないが、動いてないときにクラっとかグラっとくるのに恐怖感がある。
例えば、信号待ちの間とか、渋滞で動かないときなど。そういう時は、首や肩ががちがちになっていて、痺れを感じることもある。あと、歩いていてくらっとしたり、スーパーでカートを押しているときグラッときたり。最近、一人で外出しなくなった。目的地と自宅を直行している。ウィンドウショッピングとか、したくなくなった。 12月、首や肩の凝りをなんとかしたくて、からだ回復院という整体に通い始める。首や背中の骨がまっすぐすぎること、立っている姿勢は、パーフェクトだが、座っているときの姿勢が悪いことを指摘される。最近、パイプ椅子などに座っていても、気がつくと体が傾いていることが多かった。座っていても、フラフラしている感じ。 年末から、年始にかけ、伴奏の仕事でピアノをひくことが多い。ストレッチしたりもするが、体全体が凝っている。合わせのとき、楽譜を見ていて、一瞬気が遠くなるような感じに襲われてから、本番への恐怖心がある。 目は、近視でワンデータイプのコンタクト使用。乱視もあるし、アレルギー性結膜炎もあるが、このごろ老眼が始まってきたのか、ピントが合いにくかったり、あちこち見るとくらっときたり、夕暮れ時などに前の車のLEDのブレーキランプがまぶしくて、クラクラすることもある。 とこんな感じが続いています。 耳鳴りや難聴は、ないと思います。
以前、薬の副作用(ミノマイシン、ロキソニンなど)でめまいが出たことがあります。 生活には、気をつけていて、2年前からほとんどアルコールは飲まないし、睡眠は7時間以上とり、無理はしていないつもりです。 冷えもあるので、体をあたためる食材をとったり、お風呂の入り方も研究しました。でも、ふらつきます。 更年期もあるかもしれませんが、のぼせとかは、ありません。自律神経は、よくないかもしれない気がします。 既往症としては、8歳のとき、小児腎炎で数ヶ月入院。10歳のとき、たぶんストレプトマイシンを注射しに病院に通ってて、そのときにしょっちゅう聴力検査をしていました。それ以後、大きな病気はしていません。 夫は、大学病院とか大きいところでみてもらったほうがいいと言いますが、紹介状もないし、ネットでいろいろ調べましたが、結局同じ気がして・・・でも、あと寿命までまだしばらくありそうですし、その間ずっとこの状態で生きていくのは、つらいです。 まだ子どもも小学生だし、いろいろ一緒に遊びたいのに、ディズニーランドですら、あまり今は行きたいとも思えず、子どもは、行きたがってるけど、連れて行ってあげられないのが、悲しいです。あんなに好きだったピアノにも集中できず、今年は大きな本番もあるし、どうしよう!と悩むばかり。こんな状態ですが、この悶々とした日々を打破したいという思いはあるので、ここにメールさせていただきました。 よろしくお願いいたします。
(滋賀県 H.K
.様 女性 47歳 )
ご質問ありがとうございます。
繰り返すめまい症状のため、心身ともに疲れ切っている様子が伺われます。病歴や症状より頚性めまいを疑いますが、検査内容が不明ですので何とも言えません。また質問内容を捕らえ切れておらず適当な回答ではないかもしれませんが、ご了承ください。
現時点での私が考える治療手順としましては、まずは原因検索、次に頚肩こりを中心に治療していく。そのためには内服薬と日常生活の修正が必要。
それでも再発することは十分にあり得るので、めまい時の頓服薬を持っておく。最終的には毎日自身でのリハビリ、ストレッチ、体操が必要ということです。
めまいに対する考え方や、つきあい方を変えた方が良いかもしれませんね。そうすれば、気分的にも解放され、ディズニーランドへも行きたくなるかもしれません。今しばらくはピアノもできるだけ短時間にし、不安症状に対する内服薬も希望されてはいかがでしょうか?メールでの回答だけでは満足されないとは思いますが、地元の主治医の先生ともよく相談され、ご加療ください。
(院長 入野宏昭)
早速のご回答、ありがとうございます。
とても、心強く思いました。
首や肩のしびれも出てきて、ますます不安になったので、来週の予約を変更して、今週の水曜日に神経内科でみてもらいました。
薬の副作用が出やすかったり、一般的に効果のある薬がまったく効かなかったり・・・というやっかいな体質ゆえ、お医者さんを悩ませてしまいますが、とりあえず一週間デパスを試してみることになりました。
筋肉のこわばりが、緩むのを自覚でき、また、運転も怖くなくなったので、すごく効果あるとは、思いますが、逆にふらつきが出てしまい、痛くなってくるとふらつきもおさまるという感じです。
慣れてくるものなのでしょうか。あるいは、どちらかは、犠牲にしないといけないんでしょうかね。
また、どんなに眼振を自覚していても、「問題ない」と片付けられ、しかし「耳からくるめまいという検査結果が出ています」という今の耳鼻科の先生の治療をどうしても信頼できないので、神経内科の先生に「耳鼻科を変えたいので紹介してほしい」とお願いしましたところ、「考えてみる」とおっしゃってくださいました。
入野医院さまのおっしゃるとおり、原因究明が、第一だと私も思いますので、ちゃんと検査をしていただける医療機関を受診するなどして、最終的に普通の生活が取り戻せるようがんばりたいと思います。
またお力添えをよろしくお願いいたします。