当医院では、「めまい」に関するお悩みを、メール上にて院長が直接お答えいたします。
めまいを治す最大のポイントは、あなたからの情報です。
めまいはいろいろな原因によって起こります。
その原因となるものが、 患者さんご自身の日常生活動作や環境によることが多いと考えられます。
その情報を解析することにより、あなたの現在悩んでおられるめまいや将来の再発予防の為のめまい相談コーナーです。
何でも気軽にご相談ください。
多くのご質問をお寄せいただき、ありがとうございます。
皆さんからいただいたご質問の中から公開に同意していただいた相談内容のみを、
個人情報を編集して掲載させていただいてます。
同じ悩みをお持ちの方もおられると思います。ぜひ参考にしてみてください。
はじめまして。 T.Aと申します。 回転性のめまいについての相談です。 現在受診しているのは、耳鼻科も診てくれる専門は内科の先生です(近くに耳鼻科が無いため)。回転性めまいと嘔吐で救急車で病院に行き、その時診断されたのは≪良性頭位性めまい≫でした。血液検査と問診だけの診断です。
点滴とアデホスとセファドールを処方されました。その後3カ月近くになりますが、何度か回転めまいを繰り返したり、フワフワしためまいや血の気が引く感じが続き、すっきりしません。只今休職中で、会社に出す書類を担当医に書いていただいたところ、病名が≪メニエール病≫になっていました。長く症状を引きずっているからそう診断されたのか?、検査も説明も無く病名が変わっていたことに驚きました。会計も終わった後でしたので、担当医に問うこともせずに今に至っています。2月に入ってからメリスロンを処方されました。
本来なら、耳鼻科、めまい外来のある病院に行くべきでしょうが、車(自分で運転)と電車で2〜3時間以上かかるところばかりで、通院のことを考えると、どうしても足が向きません。
ネットでいろいろ調べていくうちに、入野先生の事を知り、どうしても聞いて頂きたくてメールしました。 現在までの症状をお話します。 去年、職場での昇進をきっかけに春頃から体調がすぐれず、夏に血の気が引いたり、フワフワしためまいを感じ、9〜10月に婦人科、耳鼻科で検査を受けました。特に問題は無く、年齢やストレス、疲労、睡眠不足だろうと、薬だけもらってやり過ごしてきました。心療内科に行くことも考えましたが、行けませんでした。
11月、起床時に激しい回転性のめまい(体を起こすことも困難)と嘔吐で一日入院。 12月、再び回転性めまいで一週間入院。 退院後もフワフワしためまいが続く。その後、たまたまなのか10日前後位の間隔でフワフワ感が強く出たり、回転めまいが起きたりする。 回転性のめまいは突然起きることは無く、寝返りを打ったり、立ったまま頭を下げて物を拾うなど、頭をサッと動かした時だけグルグルします。じっとしていると、数秒で回転は治まります。“回転めまいのする態勢を何度か繰り返すと治る”とネットでありましたので、試してみました。立ったまま頭を下げる時の回転めまいはしなくなりました。
頭を上下に傾けたり、振り向いたりした時にフワーっとしためまいがあります。疲れている時は特に強くフワフワ、クラクラと感じ気持ち悪くなりますし、回転めまいも起きやすいみたいです。回転の度合いは、最初の頃より軽くなってます。 耳鳴りは12月頃からピーという高音(両耳)と、高くも低くもない音でモーター音のような音(左耳)がします。周りが静かだと気になります。回転めまいの度に酷くなるとか、聞こえづらくなるということは無いと思います。1月に入ってから左耳がじんわりと痛くなり、炎症があるような違和感があったりします。耳痛は、花粉症でくしゃみや咳がしつこく出るせいでしょうか?めまいと関係ありますか? 文面だけでは診断しづらいとは思いますが…
私は≪メニエール病≫ではなく、≪良性頭位性めまい≫じゃないかと思っているのですが?どうなのでしょうか?? 近々、仕事に復帰します。目を酷使して根を詰める仕事です。 ずっとこの症状を抱えたままなのかと思うと不安で仕方ありません。悲しくなってきます。 長文でスイマセン。 よろしくお願い致します。
(静岡県 T.A.様 女性 42歳 )
ご質問ありがとうございます。
詳細な状態をご報告いただきありがとうございます。恐らく繰り返し起こるめまいに対してメニエール氏病との診断がなされたのでしょうが、他疾患の鑑別がなされていないこともあり、疑わしく感じます。基本的には頭位性めまいを繰り返している印象を受けますが、心因性ストレスや頚こりが影響している可能性も十分に考えられます。今の状態で職場復帰すると、再増悪する危険性が高いと考えられ、何か対策をしなくてはならないと思われます。
まずは肩、頚のマッサージとストレッチ、それに適度な運動と水分。これは全患者様に伝えている内容です。また、仕事をどうしてもしなくてはならない状況ならば、仕事中の工夫として肩、頚に負担を少なくする必要性があります。目を酷使するということはドライアイにもなりやすく、肩・頚にも影響を起こしやすいため、1時間を超える同じ姿勢やパソコンを使用した仕事は少なくとも避けるべきです。必ず1時間程度で積極的な休憩をとり点眼薬でドライアイを予防したり、ストレッチをした方が良いと考えられます。
「左耳の痛み」については正直見てもらわないとわかりません。耳鼻科にご相談するのが良いかと思いますが、めまいとの直接関係はないという印象を受けます。前庭神経炎ならば別ですが、恐らく違うと思われます。
「メニエール氏病」か「良性頭位性めまい」かの件ですが、先にも述べたようにメニエール氏病は疑わしく思います。めまい時の眼振状態にもよりますが、一般的に内科医の診断するメニエール氏病には確定診断に至っていないケースが多く存在しております。
もし疑問を解消したいのでしたら、耳鼻科の専門医に診ていただいた方が良いのではないでしょうか。メール内容からかなりの不安感を感じ取れますが、もしメニエール氏病だと診断されても、上手く付き合っていけば、もっと自信を持って生活できるようになりますよ。
お大事になさってください。
(院長 入野宏昭)
2/17 こんにちは。 先日めまい相談をした、T.A.です。
お忙しい中、メールを読んで頂けたこと、相談に応じてくださった事、本当に嬉しく 感謝しております。
とても温かいものを感じ、力づけられました。少しホッとしました。
肩や頚のマッサージ、ストレッチはどんなやり方が効果的なのか分かりませんが、アドバイスを参考にして、めまいの軽減、改善していきたいです。
思い切って相談して良かったです。
本当に ありがとうございました。
入野先生も お体大切になさって下さいね。