他院での「とにかく動いてください」の説明がわかりません。(No.1041)
2014.04.02
今年1/17左前庭神経炎を発症しました。
頭や景色の回転、激しい嘔吐、これまで目眩など経験したことがなく、突然の発症で大変な思いをしました。
救急で大学病院へ搬送され、CTと耳の検査をしましたが異常はありませんでした。
目眩と嘔吐を抑える点滴や注射、投薬で治療を受け、その場は帰宅をし、しばらく自宅療養を続けていましたが、目眩の強度は変わらず、嘔吐はしないものの吐き気は強く食べることができなくなり、2/6に大学病院で入院となりました。3/1に退院をし、現在自宅療養となっております。
食べ物を受けつけず体重が5kg減少したせいもあり、リハビリ開始までに時間がかかりました。
入院してなんとか歩けるようになり、入院中は30分のウォーキングを6回(ウォーキング中は頭を左右に振る)、下の1点を見て左右に回る、このリハビリをしてました。
入院中でも、嘔吐はしませんが吐き気は止まらず、冷たいものか酸っぱいものしか食べれず、つわりのような症状が続き、入院日数も3週間以上と長いものになりました。
退院後の現在、食事はある程度改善され、以前よりも美味しく食することができてます。
目眩は、じっとしていれば発症しませんが、体を起こし動かしている間は、頭がさっと流れる浮遊感のような慢性的な目眩を発症しています。 医師からは、この病気は長くて2~3ケ月と言われてました。その時期を向かえようとしてますが、まだ目眩が存在する現状に不安を感じています。
ネットで調べていると、2年以上苦しんでいる方、一生続いてる方もいる、私は2~3ケ月で治る、そう思っていましたし、目眩は簡単に治ると安易に信じておりました。
まだまだこれから数年、一生このままなのかと不安が募ってきます。 医師からは、リハビリの重要性を聞いています。
しかし、リハビリの仕方を教えてくれることはなく、とにかく動いて下さい、というのが、この病院の方針でした。
現在は、30分の軽いジョギングを3回(頭を横に振りながら自宅で)下1点を見つめ左右に回る(50回ずつ)を2回、リハビリの行為として行っているのはこれだけです。あとは、食事の支度や洗濯、清掃など、家事が立派なリハビリになると医師に言われていたので、家事をリハビリの一つとして解釈しています。
これだけでは足りませんか?本格的なリハビリがありますか?
2~3ケ月で治ると思っていたのですが、最悪治らない場合もありますか?治るようどうしたら良いですか? 家では普通に生活はできています。
しかし、最低限生きているというだけのような気がします。人前や社会にはまだまだ出れません。動いている間目眩がある以上、家事一つにしても持続は無理ですし、日々の生活や気温の変化だけで疲れや頭痛が生じてきます。
神経が1つ正常でないだけで、こんなにもデリケートに反応するのだと感じています。
家族の前ではそういう姿でいれますが、社会の前では無理です。体と頭が追いつきません。また、目眩への認識は浅く、世間の理解がもらえないのも事実です。
仕事や地域、社会から一線を退いて3ケ月経ちます。このまま続くのではないか?不安でたまりません。
もう1つ質問があります。私は喫煙者だったのですが、喫煙は良くありませんか?
不安からくるストレスと疲れで、吸いたいという衝動にかられます。
もちろん、以前のように吸えるとは思っていませんし、それだけの本数もいかないと思っています。 長くなりましたが、ご返答よろしくお願いいたします。
(T.K様 48歳 女性 石川県)
ご質問ありがとうございます。
めまいに対するリハビリは保険適応がないため病院や医院で指導してくれるとことがないというのが現状です。
その有効性は科学的にも証明されているにもかかわらず、厚生労働省の認可が下りていません。
よって現在行われているのは一部の施設でボランティア的な働きによってなされています。
しかし方法としては横浜赤十字病院の新井基洋先生が書かれている『めまいは寝てては治らない』という本がアマゾンなどでも買うことができます。一度購入されてみてはいかがでしょうか。
前庭神経炎の後遺症でのめまいに対してはリハビリが最も有効です。
症状の増悪軽減はある程度ありますもののへこたれず続けていることが大切です。
ただめまいを体験したことがある方は症状に敏感になっているため、少しのふらつきでも気になります。ある程度うまく付き合いながら生活されることが良いのでは。
喫煙は何事においても有害です。
できれば吸いたくなるという期間を乗り越えればストレスにはなりませんので、がんばってみてください。
お大事になさってください。