めまいの治療とは毎日服薬しなければならないものなのでしょうか。 (No.1067)
2014.04.20
入野先生、はじめまして。 めまいの薬の服用について質問です。
何年も前から偏頭痛はありましたが、4月に入ってからめまいが度々出るようになり、めまい外来に行きました。
めまいも偏頭痛も病院に行くほどひどいものではないのですが、10年近くパニック障害を罹患しており、 めまいがあると行動が制限されてしまうので、病院に行きました。
診断は「遺伝子が起こす脳神経のてんかん」で、それを抑える為にはずっと薬を飲み続けなければならないというもので以下の薬を処方されました。
ノキキノン錠10mg ワラソン錠40mg デパケンR錠200mg トリプタノール錠10 マクサルトRPD錠10mg(頓服) そしてその薬で脳の興奮状態を抑えるので、めまいも偏頭痛も肩凝りもパニック障害も全て解決するので、 心療内科からもらっている薬を止めるように言われました。
(先生は私は「パニック障害ではない」という言い方をされていました。) ですが、心療内科からもらっている薬は専門家の指示に従って少しずつ減らしていかなければ、 めまい等の症状が出るので、急に止めたくはありません。
パニック障害の薬を止めなければならないということと、 この先ずっと薬を飲み続けなければならないことに抵抗があります。
先に書きました通り、私の頭痛もめまいも毎日薬を飲まなければならないほど重いものではありませんし、 しかも私はめまいを一時的ながらものだと考えていたので、 めまいで行動が制限されそうな時に飲める頓服の薬でもあれば、というぐらいの気持ちで受診したのですが、 めまいの治療とは毎日服薬しなければならないものなのでしょうか。
説明も上手くまとまらず申し訳ありません。
お忙しいとは思いますが、先生のご意見をお聞かせください。 よろしくお願い致します。
(M.K様 37歳 女性 東京都)
脳外科の先生には何か検査の根拠があって診断をされているのでしょうか?
脳波の検査かこれまでの経過を判断したのではないかと思いますが、極端な診断のようにも思えます。
提案されている薬の中には抗不安薬やパニック障害を抑える薬が入っていないので、もし先生の言っている通り薬を変更した場合、発作が出る可能性が高いと考えます。
医療そのものの考え方として、先生と患者さんとの信頼関係は大切です。まだその関係が構築されていないときに極端な治療をすることは抵抗を感じます。
私ならばめまい時の頓服薬と片頭痛の予防薬、頭痛時の内服薬を処方して、心療内科の薬を減量していくことを勧めます。
お大事になさってください。