メニエールと聴力障害について(No.1251)
2014.07.20
先月末めまいと吐き気で救急病院の脳神経外科を受診しましたがMRIで異常なし、メイロンの点滴でめまいは治りましたが数日後左耳に水が溜まる感じがし、耳詰まりとフワーっと揺れるめまいから近所の耳鼻科を受診したらメニエールと言われました。
念のため違う耳鼻科を受診したら「繰り返すかどうかしばらく様子をみましょう」ということで、薬がなくなったらまた受診するを繰り返し、眼振あり、低音の聴力だけが悪い(低音30~40db、高音は10db以上)、めまいや聴力が段々悪くなる状態が3週程続きました。
キーンという高音の耳鳴りが時々あります。
高音が響いて聞こえます。
パートは飲食店なので仕事は休みがち、子供も二人いるので家事も出来ない日があり日常生活では困っています。紹介状を頂いて先日都内の耳鼻科専門病院を受診したら低音障害型感音難聴と言われました。
ネットで調べたら低音障害型感音難聴は終始めまいを欠くと書かれてましたがめまいはあります(回転はしません)。
メニエールとの違いは何でしょうか。
自覚症状で、耳詰まりは天候に左右される、鍼灸とイソバイドで水が溜まるのは軽快することだけはわかりましたが、先生によって診断も違うのと漠然とした中で「治らない」とだけ言われ不安な状態です。
何か前向きなアドバイスを頂けると助かります。
(Y.R様 東京都 39歳 女性)
印象としてはメニエール病を疑うのですが、聴力障害や目まい感はあるものの、激しい回転性のめまいではないところが、診断上メニエール病の確定に至らないのではないでしょうか。
一般的にメニエールだとすればイソバイドや五苓散、鍼灸などでコントロールができないようならば外科的な治療で内耳のリンパ水腫を軽減させる方法もあります。
また意外と睡眠障害が背景にあるならばそれを改善することで症状が軽減することも期待できます。
一部施設では中耳加圧治療という鼓膜マッサージを取り入れているところもあり、選択枝はまだ残されています。
どうかあきらめないで、まずは良質の睡眠、しっかり飲水、十分な休養(これはお子さんがおられるため難しいかもしれませんが)、不安を取り除く治療などを行ってみてください。
お大事になさってください。