持病に潰瘍性大腸炎があり、最近ようやくステロイドを離脱できました(No.2693)
2018.04.17
32才、1児の母です。 持病に潰瘍性大腸炎があり、1年ほどステロイドを服用しており、最近ようやくステロイドを離脱できました。 1ヶ月ほど前から目眩と吐き気に悩んでいます。
過去にも1度、1年ほど前に目眩と吐き気に襲われ、かかりつけの内科を受診したら、「良性発作性頭位めまい症」と診断され、その時は2週間ほどで治りました。 今回は1ヶ月ほど経っているのになかなか良くならないので、毎日が辛く、メールさせて頂きました。
ある日の夜、寝ようと思い寝室で横になっていると、目がグルグル回る感覚に襲われましたが、その日はそのまま眠りました。
しかし翌朝、激しい回転性の目眩と吐き気があり、起きていられなかったので、その日は半日ほど寝ていたら、夜には起き上がれるようになりました。 目眩と吐き気はまだありましたが、また前回同様「めまい症」かと自己判断し、2週間近く自宅で様子を見ていましたが、少し良くなったかと思った矢先にまた強い目眩と吐き気に襲われたので、耳鼻科を受診しました。 眼振や聴力を検査してもらい、聴力には問題がなかったので、その時は「良性発作性頭位めまい症」と診断され、目眩と吐き気どめの薬を1週間分処方してもらいました。
しかし、1週間経っても良くならなかったので、再び耳鼻科で眼振の検査をしてもらったところ、頭を動かしていない時にも眼振がみられたようで、「メニエール病」の可能性があるとのことで、薬を追加されました。 その2~3日後くらいに少しめまいと吐き気がラクになったので、このまま回復していくかと思った矢先に、また強い目眩と吐き気に襲われてしまいました。
まだ処方された薬は飲み終わっていませんが、近いうちにまた耳鼻科へ行こうと思っているのですが、これは耳鼻科の先生が言うように、メニエール病なのでしょうか?
それとも、薬を飲んでいても悪化したり、聴力には問題がなかったので、何か違う病気が考えられますか?
耳鼻科の先生が言うには、確実に耳からくる目眩で、脳が原因ではないと言われていますが、一度脳外科などを受診した方が良いのでしょうか? 目眩以上に、常に車酔いのような吐き気があるので、子供のお世話もやっとな状態で、大変辛いです。
(O様 女性 32歳 埼玉県)
お話の印象としては耳性めまいが主体と考えられます。
寝起き寝返りに関係なく、眼振が認められ、聴力障害も伴うならばますますメニエール病が疑わしくなってきます。水平回転性のめまいと言うのがですが、眼振の向きは見てみなくては判りません。
一つ気になるのは、潰瘍性大腸炎でステロイドを内服していたのが徐徐に減量して、中断になった事です。ステロイドの働きは様々で、その中でも抗炎症作用は非常に重要です。その薬の影響がなくなった影響で、体からの本来のステロイドが十分に出ていないため、疲れやすかったり、めまいがしている可能性はないでしょうか。
早くステロイドをやめたい気持ちも十分に理解でき、再開は潰瘍性大腸炎が悪化した時に限るとお考えかもですが、もし聴力の低下が著しく認められるようならば服用が検討されることになるかもです。
まだ、イソバイドという薬が服用されていないので、本気でメニエールとお考えでは無く、疑い程度なのかもしれませんが。
柴苓湯と言う漢方ならば抗炎症作用もあるため、もしかすると、効果的かもしれません。
頭はまず心配ないと考えますが、鑑別の一つとして頭部MRIも一つの選択です。
必ず受ける必要はないかもですが、もし気になるようならば受診を検討されてみては。
お大事になさってください。