めまい・ふらつき・首こり・耳鳴りの治療は専門病院で診療|めまい相談|人間ドック・健診なら大阪【医療法人 入野医院】

  • よくある質問
  • サイトマップ
  • English Site
  • トップページ
  • 医院紹介
  • めまいについて
  • 人間ドック・健診
  • 各科専門医紹介
  • アクセス
  • めまいについて
  • 人間ドック・健診
  • トップページ>
  • メディア|共同通信社 脳内地震のエッセイ集 ー現代めまい考ー

メディア掲載情報

メディア掲載情報 メニュー

  • メディア掲載情報 トップ
  • 出版案内
  • めまいを易しく理解して頂くためのエッセイ「新めまい学」紀伊民報
  • 共同通信社 脳内地震のエッセイ集 〜現代めまい考〜
  • 紹介された新聞記事
  • Lancet 掲載論文

共同通信社  脳内地震のエッセイ集 ー現代めまい考ー

02

第二話 罪深き「メニエル伝説」

めまいに悩む患者さんの中には、メニエルとは「めまいを意味するフランス語」と思い込んでいる人がいます。これは大間違い。「めまいが起きたら、すべてメニエル病」という誤った解釈は、これほどまでに根深いのです。  

フランスの内科医メニエルが、めまいを患っていた少女の遺体を解剖し、「内耳に出血があった」と発表したのは一八六一年のこと。当時、めまいは脳の病気と考えられており、耳との関連を指摘したメニエルの報告は画期的な内容でした。  

その後、温度が異なる水を耳に注ぎ込むと、めまいが起きる傾向も確認され、「めまいは耳から」とするメニエルの説が、欧州を中心とした当時の医療界に急速に定着したのです。

第二話 罪深き「メニエル伝説」
 

その基本理論は「内耳のリンパ液が『突然』破裂する」というものでしたが、問題は、そんな現場は誰も見たことがないこと。「グルグル回る」「フワフワ揺れる」といった症状の説明にもならず、“潜伏期間”を経て再発する理由も示してくれません。めまいを耳だけの理屈で片付けてしまうには、かなりの無理があります。   

メニエル病には現在、1.周囲がグルグル回るタイプのめまいが起こり 2.ほぼ同時に耳鳴りや難聴が発生 3.繰り返して発症する―という一応の診断基準があります。しかし、こうした基準に当てはまらなくても、めまいが起こる人はたくさんいます。医療の進歩で中耳炎などの感染症が減ったこともあり、最近はメニエル病が疑われるケースは減っているようです。  

めまいの謎を解明する上で、メニエルが果たした役割を軽視するつもりはありません。人間の平衡機能に、耳の三半規管が大きく関与していることは周知の事実です。強調したいのは、めまいの原因には、脳を巻き込んだ“何か”が確実に関係しているということなのです。  

「めまい=メニエル病」と思って診療を受けに訪れる患者さんに、ここまで説明するのは相当に手間と時間がかかります。約百五十年の歴史を刻む「メニエル伝説」は今も、医師にも患者さんにも重くのしかかっているのです。

めまいの症状・原因・治療なら 医療法人 入野医院にご相談ください

このページの先頭に戻る
Copyright © Irino clinic.inc. All Rights Reserved.